火葬式(直葬)とは?流れやメリット・デメリット、注意点をわかりやすく解説
葬儀の在り方が多様化しており、通夜や告別式を行わない「火葬式」が選ばれることもあります。これには、葬儀に費用を掛けたくないと考える人が増えたことや時間的な余裕のない人が増えたこと、弔いに対する意識の変化や高齢化など、さまざまな影響によるものであると考えられます。
では、火葬式はどのような流れで行うのでしょうか?また、火葬式とする際は、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?
今回は、火葬式の流れやメリット、火葬式とする場合の注意点などについてくわしく解説します。
火葬式とは
火葬式とは、通夜や告別式を行わず火葬のみを行う葬儀形態です。直接火葬場へと向かうことから、「直葬(じきそう・ちょくそう)」とも呼ばれます。
経済的な事情から選択される場合のほか、故人や喪主が通夜や告別式などのセレモニーに対して意義を感じない場合などに選択されることもあるでしょう。
火葬式では宗教儀式や告別式にあたる儀式をいっさい行わず火葬する場合のほか、火葬炉の前で読経してもらったり納棺時に花を入れる納棺の儀をしたりするなど簡単なセレモニーを行う場合もあります。
家族葬との違い
家族葬とは、家族など故人に近しい一定の者だけで執り行い、一般参列者を招かない葬儀形態です。参列者の範囲に厳格な制限はなく、家族だけで執り行う場合のほか、一定範囲の親族や故人と特に親しくしていた友人などが参列する場合もあります。
家族葬であっても、通夜や告別式などは執り行うのが原則です。ただし、セレモニーとしての通夜をせず告別式と火葬だけを行う「一日葬」や、セレモニーをせず火葬だけをする「火葬式」とする場合もあります。
このように、火葬式が「執り行う儀式の内容」から見た葬儀形態であるのに対し、家族葬は「参列者の範囲」から見た葬儀形態である点で異なっています。つまり、火葬式と家族葬は相容れないものではなく、「火葬式で、家族葬」という場合もあるということです。
一日葬との違い
一日葬とは、通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬のみを行う葬儀形態です。通常は1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式と火葬を行うのに対して、執り行うセレモニーが1日のみであることから一日葬と呼ばれます。
火葬式と一日葬との違いは、葬儀・告別式を行うか否かです。一日葬では火葬の前に葬儀・告別式を行うのに対し、火葬式ではこのようなセレモニーは行いません。
家族葬のアイリスでは、ご希望に応じたお見送りが実現できるよう、「火葬式プラン」や「家族葬1日プラン」などさまざまな葬儀プランを設けています。また、各プランには葬儀の施行に最低限必要な物品やサービスがすべて含まれているため、追加料金を心配する必要はあません。
ご家族が亡くなり葬儀社の選定でお困りの際には、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
火葬式を選択する主なメリット
火葬式は、どのような理由から選ばれることが多いのでしょうか?ここでは、火葬式を選択する主なメリットを3つ紹介します。
- 費用を抑えやすい
- 短時間で儀式を終えられる
- 参列者への対応が必要ない
費用を抑えやすい
火葬式のメリットの1つ目は、費用を抑えやすいことです。火葬式では通夜や告別式などのセレモニーを行わないため、一般的に費用を抑えやすいといえます。
短時間で儀式を終えられる
火葬式のメリットの2つ目は、短時間で儀式を終えられることです。そのため、多忙であり葬儀のためにまとまった時間をとれない場合のほか、体力面などから長時間の葬儀に耐えられない親族がいる場合であっても対応しやすいといえます。
参列者への対応が必要ない
火葬式のメリットの3つ目は、参列者への対応が不要であることです。
一般的な葬儀では、喪主などの遺族は参列者への対応が必要となるため、バタバタとしているうちに出棺の時間となることも少なくないでしょう。火葬式では多くの者による参列は予定されていないため、参列者の対応に追われることなく故人との最期のお別れをしやすくなります。
火葬式を選択するデメリット・注意点
火葬式を選択することには、デメリットもあります。デメリットを理解することなく火葬式を選択すれば、後悔することにもなりかねません。ここでは、火葬式の主なデメリットと注意点を5つ紹介します。
- 親族などから反対されることがある
- 菩提寺との関係が悪化することがある
- お別れが十分にできなかったと感じ後悔することがある
- 後日、弔問客の対応に追われることがある
- ご逝去後24時間は火葬ができない
親族などから反対されることがある
火葬式とした場合、親族などから反対されることがあります。なぜなら、火葬式は日本における伝統的な葬儀形態とは言い難いためです。
年配の方などのなかには、世間体がよくないと感じる人もいるでしょう。また、一般的な葬儀では通夜と告別式との2日間に分けて執り行うところ、火葬式は火葬の1日のみしか執り行いません。参列日の選択肢がないことから、その日に都合がつかない者が参列できない可能性も生じます。
そのため、今後も親族などと良好な関係を保ちたいのであれば、火葬式にすると決める前に親族に事情を話して理解を得ておく必要があるでしょう。反対意見が出ているにもかかわらず火葬式を強行すると、親族間のトラブルに発展するおそれがあります。
菩提寺との関係が悪化することがある
菩提寺がある場合、菩提寺に相談することなく火葬式を決行してしまうと、菩提寺との関係が悪化するおそれがあります。なぜなら、火葬式では僧侶を呼ばないことが多いうえ、僧侶を呼ぶとしても火葬炉の前での読経に留まることとなるためです。
菩提寺との関係が悪化すれば、そのお寺にあるお墓への納骨を断られてしまうなど、大きなトラブルに発展してしまいかねません。
そのため、菩提寺がある場合には無断で火葬式を行うことは避け、菩提寺へ相談したうえで理解を得ておくことが必要です。金銭面や体力面などの事情から火葬式としたい旨をあらかじめ丁寧に説明し、火葬炉前での読経を依頼することなどで、菩提寺の理解を得られる可能性があります。
お別れが十分にできなかったと感じ後悔することがある
火葬式の場合は故人をゆっくり見送ることは難しく、火葬炉の前で簡単なお別れができるにとどまります。そのため、「あっという間にお別れとなってしまった」と感じ、後悔するおそれがあります。
特に、納棺などの準備段階で故人とともに過ごす喪主などとは異なり、参列者にとっては非常にあっけないお別れとなるでしょう。そのため、本当に火葬式でよいのか、慎重に検討することをおすすめします。
後日、弔問客の対応に追われることがある
火葬式の場合、近親者だけで故人を見送ることがほとんどです。そのため、最期のお別れが叶わなかった関係者が後日自宅などへ弔問に訪れ、遺族が対応に追われる可能性があります。
特に、故人の付き合いの幅が広かった場合や故人が教師など多くの人から慕われる職業についていた場合などには、多くの弔問客が訪れる可能性が高いでしょう。弔問は有り難いことである反面、遺族が連日の対応に疲弊する事態ともなりかねません。
そのため、弔問客が多くなると予想される場合は、はじめから一般葬を執り行った方が遺族の負担が少なくなる可能性があります。この点からも、本当に火葬式とするのか慎重に検討することをおすすめします。
ご逝去後24時間は火葬ができない
日本では、ご逝去から24時間は火葬することができません。なぜなら、「墓地、埋葬等に関する法律」の3条で次のように明記されているためです。
- 埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行ってはならない
そのため、火葬式とする場合であっても、亡くなってすぐに火葬場へ向かうことはできません。
また、いつ火葬ができるのかは火葬場の空き状況によっても異なるため、きっかり24時間後に火葬できるわけではないことにも注意が必要です。特に、友引には火葬場が休業であることもあるほか、友引の翌日は火葬場が混み合い予約が取れないこともあります。
さらに、病院で亡くなった場合でも、ご逝去後はそのまま病院に居続けることはできないことも理解しておくべきでしょう。ご逝去が確認されたらその後はそのままベッドを使い続けることはできず、霊安室へと移されます。この霊安室が使える時間にも制限があり、一般的には数時間以内には別のご安置場所へと搬送しなければなりません。
つまり、霊安室を出てから火葬が可能となる時間までの間、ご遺体を安置する場所を確保する必要が生じるということです。ご自宅などで安置できるのであればまだしも、ご自宅での安置が難しい場合には安置場所を手配しなければなりません。
火葬式では一般的に費用が安いものの、民間の安置施設を借りた場合にはその費用がかさみ、結果的に費用が高くなるおそれも生じます。
家族葬のアイリスでは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、火葬式の場合の安置場所についてもご相談いただくことが可能です。火葬式の施行や安置場所の確保などでお困りの際には、家族葬のアイリスまでご相談ください。お電話は24時間364日お受けしており、深夜や早朝でもご遠慮いただく必要はございません。
火葬式を行う場合の主な流れ
火葬式は、どのような流れで進行するのでしょうか?ここでは、火葬式とする場合におけるご逝去から火葬までの全体の流れを紹介します。
なお、これは一般的な流れであり、プランの内容などによって行う内容などが異なる場合もあります。火葬式までの実際の流れについては、葬儀社の担当者へご確認ください。
- ご臨終
- 葬儀社への連絡
- ご遺体の搬送・ご安置
- 火葬式の打ち合わせ
- 死亡届の提出
- 納棺
- 火葬
- 骨上げ
ご臨終
ご逝去が確認されると、医師から死亡診断書(病院外で亡くなったなど、一定の場合には「死体検案書」)が交付されます。この用紙は死亡届の提出に必要となるため、大切に保管してください。
葬儀社への連絡
ご臨終が確認されたら、早期に葬儀社を探さなければなりません。なぜなら、ご逝去後はそのまま病院のベッドを使い続けることはできないためです。
亡くなった後は病院内の霊安室へと移動されるものの、霊安室が使用できるのも数時間程度であることがほとんどでしょう。
とはいえ、自家用車でご遺体を搬送することは現実的ではありません。そこで、ご遺体を安置場所まで搬送してもらう必要性から、早期に葬儀社を手配する必要が生じます。
葬儀社は病院から紹介してもらえることが多いものの、必ずしも紹介を受けた葬儀社に依頼しなければならないわけではありません。葬儀社はご家族との最期の時間をサポートする大切な役割を担うため、信頼できそうな葬儀社を選定すべきでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを担っており、火葬式プランも設けています。ご家族が亡くなり信頼できる葬儀社をお探しの際には、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
ご連絡は、24時間365日受け付けており、深夜や早朝でも構いません。ご連絡をいただけましたら、すぐに担当者が駆け付けてサポートいたします。
ご遺体の搬送・ご安置
葬儀社が到着したら、葬儀社が手配した寝台車にてご遺体を安置場所まで搬送します。安置場所は、ご自宅または葬儀社の安置施設とすることが多いでしょう。
なお、家族葬のアイリスの火葬式プランには、はじめから最大3日間のご安置場所の利用料金が含まれています。
火葬式の打ち合わせ
ご遺体を安置したら、葬儀社の担当者と火葬式の詳細の打ち合わせを行います。火葬式であっても納棺の際に花入れの儀を行うなど簡単なセレモニーをすることはできるため、希望の内容を相談してみるとよいでしょう。
死亡届の提出
火葬に先立って、市区町村役場に死亡届を提出します。死亡届の提出期限は、死亡を知ってから7日以内です。
しかし、死亡届を出さなければ火葬に必要となる火葬許可証が発行されないため、火葬までには提出しなければなりません。なお、死亡届の提出は葬儀社が代行することもあります。
納棺
火葬場へ向かう前に、納棺をします。この際に、棺に花を入れる花入れの儀式をしたり、副葬品を入れたりします。
火葬
火葬場へ向かい、ご遺体を荼毘に付します。ご希望に応じて、火葬炉の前で僧侶に読経してもらい、お焼香をする場合もあります。火葬には1時間から2時間程度を要するため、その間は待合室などで待ちます。
骨上げ
火葬が終わったら、骨上げをします。骨上げとは、参列者が2人1組となりお骨を拾い上げ、骨壺に納める儀式です。足側のお骨から順に骨壺へ納め、最後は喉仏を納めます。
骨上げを終えるとその場で解散する場合もあれば、場所を移して食事会(精進落とし)をすることもあります。
火葬式でも葬儀社に依頼すべき?
火葬式の場合、葬儀社に依頼せずに葬儀を執り行うことも選択肢の一つとなります。
しかし、たとえ火葬式であっても、葬儀社へ依頼せず葬儀を執り行うことには多大な労力を要するでしょう。状況によっては、葬儀社へ依頼しないことで、むしろ費用が高くなる可能性もあります。
なぜなら、葬儀社へ依頼しなかった場合であっても、棺や骨壺など最低限用意すべきものがあるためです。また、火葬までの間ご遺体を安置する場所を手配する必要があるほか、ご遺体の搬送方法なども検討しなければなりません。このような点を考慮すれば、火葬式であっても葬儀社へ依頼したほうがスムーズでしょう。
家族葬のアイリスの火葬式プランには火葬式に最低限必要な物品やサービスがすべて含まれているため、追加料金の心配なく故人様のお見送りが可能です。火葬式を安心して任せられる葬儀社をお探しの際には、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
まとめ
火葬式の概要や一般的な流れ、メリットや注意点などをまとめて解説しました。
火葬式とは通夜や告別式などを行わず、直接火葬場へと向かう葬儀プランです。プランの内容によっては、火葬炉の前での読経など簡単なセレモニーをすることもあります。
火葬式は、費用を抑えたいとの理由や、体調面などの事情から葬儀にかける時間を短くしたいとの理由などから選ばれることが多いでしょう。火葬式とする場合には、後のトラブルを避けるため、親族や菩提寺にあらかじめ事情を話し理解を得ておくことをおすすめします。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、火葬式に最低限必要な物品とサービスがすべて含まれた火葬式プランも設けています。ご家族が亡くなり火葬式をご検討の際には、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
お電話は24時間365日お受けしており、早朝や深夜でもご遠慮いただく必要はございません。ご連絡後はすぐに担当者が駆け付け、安置場所への搬送などをサポートいたします。葬儀の在り方が多様化しており、通夜や告別式を行わない「火葬式」が選ばれることもあります。これには、葬儀に費用を掛けたくないと考える人が増えたことや時間的な余裕のない人が増えたこと、弔いに対する意識の変化や高齢化など、さまざまな影響によるものであると考えられます。
では、火葬式はどのような流れで行うのでしょうか?また、火葬式とする際は、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?
今回は、火葬式の流れやメリット、火葬式とする場合の注意点などについてくわしく解説します。
火葬式とは
火葬式とは、通夜や告別式を行わず火葬のみを行う葬儀形態です。直接火葬場へと向かうことから、「直葬(じきそう・ちょくそう)」とも呼ばれます。
経済的な事情から選択される場合のほか、故人や喪主が通夜や告別式などのセレモニーに対して意義を感じない場合などに選択されることもあるでしょう。
火葬式では宗教儀式や告別式にあたる儀式をいっさい行わず火葬する場合のほか、火葬炉の前で読経してもらったり納棺時に花を入れる納棺の儀をしたりするなど簡単なセレモニーを行う場合もあります。
家族葬との違い
家族葬とは、家族など故人に近しい一定の者だけで執り行い、一般参列者を招かない葬儀形態です。参列者の範囲に厳格な制限はなく、家族だけで執り行う場合のほか、一定範囲の親族や故人と特に親しくしていた友人などが参列する場合もあります。
家族葬であっても、通夜や告別式などは執り行うのが原則です。ただし、セレモニーとしての通夜をせず告別式と火葬だけを行う「一日葬」や、セレモニーをせず火葬だけをする「火葬式」とする場合もあります。
このように、火葬式が「執り行う儀式の内容」から見た葬儀形態であるのに対し、家族葬は「参列者の範囲」から見た葬儀形態である点で異なっています。つまり、火葬式と家族葬は相容れないものではなく、「火葬式で、家族葬」という場合もあるということです。
一日葬との違い
一日葬とは、通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬のみを行う葬儀形態です。通常は1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式と火葬を行うのに対して、執り行うセレモニーが1日のみであることから一日葬と呼ばれます。
火葬式と一日葬との違いは、葬儀・告別式を行うか否かです。一日葬では火葬の前に葬儀・告別式を行うのに対し、火葬式ではこのようなセレモニーは行いません。
家族葬のアイリスでは、ご希望に応じたお見送りが実現できるよう、「火葬式プラン」や「家族葬1日プラン」などさまざまな葬儀プランを設けています。また、各プランには葬儀の施行に最低限必要な物品やサービスがすべて含まれているため、追加料金を心配する必要はあません。
ご家族が亡くなり葬儀社の選定でお困りの際には、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
火葬式を選択する主なメリット
火葬式は、どのような理由から選ばれることが多いのでしょうか?ここでは、火葬式を選択する主なメリットを3つ紹介します。
- 費用を抑えやすい
- 短時間で儀式を終えられる
- 参列者への対応が必要ない
費用を抑えやすい
火葬式のメリットの1つ目は、費用を抑えやすいことです。火葬式では通夜や告別式などのセレモニーを行わないため、一般的に費用を抑えやすいといえます。
短時間で儀式を終えられる
火葬式のメリットの2つ目は、短時間で儀式を終えられることです。そのため、多忙であり葬儀のためにまとまった時間をとれない場合のほか、体力面などから長時間の葬儀に耐えられない親族がいる場合であっても対応しやすいといえます。
参列者への対応が必要ない
火葬式のメリットの3つ目は、参列者への対応が不要であることです。
一般的な葬儀では、喪主などの遺族は参列者への対応が必要となるため、バタバタとしているうちに出棺の時間となることも少なくないでしょう。火葬式では多くの者による参列は予定されていないため、参列者の対応に追われることなく故人との最期のお別れをしやすくなります。
火葬式を選択するデメリット・注意点
火葬式を選択することには、デメリットもあります。デメリットを理解することなく火葬式を選択すれば、後悔することにもなりかねません。ここでは、火葬式の主なデメリットと注意点を5つ紹介します。
- 親族などから反対されることがある
- 菩提寺との関係が悪化することがある
- お別れが十分にできなかったと感じ後悔することがある
- 後日、弔問客の対応に追われることがある
- ご逝去後24時間は火葬ができない
親族などから反対されることがある
火葬式とした場合、親族などから反対されることがあります。なぜなら、火葬式は日本における伝統的な葬儀形態とは言い難いためです。
年配の方などのなかには、世間体がよくないと感じる人もいるでしょう。また、一般的な葬儀では通夜と告別式との2日間に分けて執り行うところ、火葬式は火葬の1日のみしか執り行いません。参列日の選択肢がないことから、その日に都合がつかない者が参列できない可能性も生じます。
そのため、今後も親族などと良好な関係を保ちたいのであれば、火葬式にすると決める前に親族に事情を話して理解を得ておく必要があるでしょう。反対意見が出ているにもかかわらず火葬式を強行すると、親族間のトラブルに発展するおそれがあります。
菩提寺との関係が悪化することがある
菩提寺がある場合、菩提寺に相談することなく火葬式を決行してしまうと、菩提寺との関係が悪化するおそれがあります。なぜなら、火葬式では僧侶を呼ばないことが多いうえ、僧侶を呼ぶとしても火葬炉の前での読経に留まることとなるためです。
菩提寺との関係が悪化すれば、そのお寺にあるお墓への納骨を断られてしまうなど、大きなトラブルに発展してしまいかねません。
そのため、菩提寺がある場合には無断で火葬式を行うことは避け、菩提寺へ相談したうえで理解を得ておくことが必要です。金銭面や体力面などの事情から火葬式としたい旨をあらかじめ丁寧に説明し、火葬炉前での読経を依頼することなどで、菩提寺の理解を得られる可能性があります。
お別れが十分にできなかったと感じ後悔することがある
火葬式の場合は故人をゆっくり見送ることは難しく、火葬炉の前で簡単なお別れができるにとどまります。そのため、「あっという間にお別れとなってしまった」と感じ、後悔するおそれがあります。
特に、納棺などの準備段階で故人とともに過ごす喪主などとは異なり、参列者にとっては非常にあっけないお別れとなるでしょう。そのため、本当に火葬式でよいのか、慎重に検討することをおすすめします。
後日、弔問客の対応に追われることがある
火葬式の場合、近親者だけで故人を見送ることがほとんどです。そのため、最期のお別れが叶わなかった関係者が後日自宅などへ弔問に訪れ、遺族が対応に追われる可能性があります。
特に、故人の付き合いの幅が広かった場合や故人が教師など多くの人から慕われる職業についていた場合などには、多くの弔問客が訪れる可能性が高いでしょう。弔問は有り難いことである反面、遺族が連日の対応に疲弊する事態ともなりかねません。
そのため、弔問客が多くなると予想される場合は、はじめから一般葬を執り行った方が遺族の負担が少なくなる可能性があります。この点からも、本当に火葬式とするのか慎重に検討することをおすすめします。
ご逝去後24時間は火葬ができない
日本では、ご逝去から24時間は火葬することができません。なぜなら、「墓地、埋葬等に関する法律」の3条で次のように明記されているためです。
- 埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行ってはならない
そのため、火葬式とする場合であっても、亡くなってすぐに火葬場へ向かうことはできません。
また、いつ火葬ができるのかは火葬場の空き状況によっても異なるため、きっかり24時間後に火葬できるわけではないことにも注意が必要です。特に、友引には火葬場が休業であることもあるほか、友引の翌日は火葬場が混み合い予約が取れないこともあります。
さらに、病院で亡くなった場合でも、ご逝去後はそのまま病院に居続けることはできないことも理解しておくべきでしょう。ご逝去が確認されたらその後はそのままベッドを使い続けることはできず、霊安室へと移されます。この霊安室が使える時間にも制限があり、一般的には数時間以内には別のご安置場所へと搬送しなければなりません。
つまり、霊安室を出てから火葬が可能となる時間までの間、ご遺体を安置する場所を確保する必要が生じるということです。ご自宅などで安置できるのであればまだしも、ご自宅での安置が難しい場合には安置場所を手配しなければなりません。
火葬式では一般的に費用が安いものの、民間の安置施設を借りた場合にはその費用がかさみ、結果的に費用が高くなるおそれも生じます。
家族葬のアイリスでは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、火葬式の場合の安置場所についてもご相談いただくことが可能です。火葬式の施行や安置場所の確保などでお困りの際には、家族葬のアイリスまでご相談ください。お電話は24時間364日お受けしており、深夜や早朝でもご遠慮いただく必要はございません。
火葬式を行う場合の主な流れ
火葬式は、どのような流れで進行するのでしょうか?ここでは、火葬式とする場合におけるご逝去から火葬までの全体の流れを紹介します。
なお、これは一般的な流れであり、プランの内容などによって行う内容などが異なる場合もあります。火葬式までの実際の流れについては、葬儀社の担当者へご確認ください。
- ご臨終
- 葬儀社への連絡
- ご遺体の搬送・ご安置
- 火葬式の打ち合わせ
- 死亡届の提出
- 納棺
- 火葬
- 骨上げ
ご臨終
ご逝去が確認されると、医師から死亡診断書(病院外で亡くなったなど、一定の場合には「死体検案書」)が交付されます。この用紙は死亡届の提出に必要となるため、大切に保管してください。
葬儀社への連絡
ご臨終が確認されたら、早期に葬儀社を探さなければなりません。なぜなら、ご逝去後はそのまま病院のベッドを使い続けることはできないためです。
亡くなった後は病院内の霊安室へと移動されるものの、霊安室が使用できるのも数時間程度であることがほとんどでしょう。
とはいえ、自家用車でご遺体を搬送することは現実的ではありません。そこで、ご遺体を安置場所まで搬送してもらう必要性から、早期に葬儀社を手配する必要が生じます。
葬儀社は病院から紹介してもらえることが多いものの、必ずしも紹介を受けた葬儀社に依頼しなければならないわけではありません。葬儀社はご家族との最期の時間をサポートする大切な役割を担うため、信頼できそうな葬儀社を選定すべきでしょう。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを担っており、火葬式プランも設けています。ご家族が亡くなり信頼できる葬儀社をお探しの際には、家族葬のアイリスまでお気軽にご連絡ください。
ご連絡は、24時間365日受け付けており、深夜や早朝でも構いません。ご連絡をいただけましたら、すぐに担当者が駆け付けてサポートいたします。
ご遺体の搬送・ご安置
葬儀社が到着したら、葬儀社が手配した寝台車にてご遺体を安置場所まで搬送します。安置場所は、ご自宅または葬儀社の安置施設とすることが多いでしょう。
なお、家族葬のアイリスの火葬式プランには、はじめから最大3日間のご安置場所の利用料金が含まれています。
火葬式の打ち合わせ
ご遺体を安置したら、葬儀社の担当者と火葬式の詳細の打ち合わせを行います。火葬式であっても納棺の際に花入れの儀を行うなど簡単なセレモニーをすることはできるため、希望の内容を相談してみるとよいでしょう。
死亡届の提出
火葬に先立って、市区町村役場に死亡届を提出します。死亡届の提出期限は、死亡を知ってから7日以内です。
しかし、死亡届を出さなければ火葬に必要となる火葬許可証が発行されないため、火葬までには提出しなければなりません。なお、死亡届の提出は葬儀社が代行することもあります。
納棺
火葬場へ向かう前に、納棺をします。この際に、棺に花を入れる花入れの儀式をしたり、副葬品を入れたりします。
火葬
火葬場へ向かい、ご遺体を荼毘に付します。ご希望に応じて、火葬炉の前で僧侶に読経してもらい、お焼香をする場合もあります。火葬には1時間から2時間程度を要するため、その間は待合室などで待ちます。
骨上げ
火葬が終わったら、骨上げをします。骨上げとは、参列者が2人1組となりお骨を拾い上げ、骨壺に納める儀式です。足側のお骨から順に骨壺へ納め、最後は喉仏を納めます。
骨上げを終えるとその場で解散する場合もあれば、場所を移して食事会(精進落とし)をすることもあります。
火葬式でも葬儀社に依頼すべき?
火葬式の場合、葬儀社に依頼せずに葬儀を執り行うことも選択肢の一つとなります。
しかし、たとえ火葬式であっても、葬儀社へ依頼せず葬儀を執り行うことには多大な労力を要するでしょう。状況によっては、葬儀社へ依頼しないことで、むしろ費用が高くなる可能性もあります。
なぜなら、葬儀社へ依頼しなかった場合であっても、棺や骨壺など最低限用意すべきものがあるためです。また、火葬までの間ご遺体を安置する場所を手配する必要があるほか、ご遺体の搬送方法なども検討しなければなりません。このような点を考慮すれば、火葬式であっても葬儀社へ依頼したほうがスムーズでしょう。
家族葬のアイリスの火葬式プランには火葬式に最低限必要な物品やサービスがすべて含まれているため、追加料金の心配なく故人様のお見送りが可能です。火葬式を安心して任せられる葬儀社をお探しの際には、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
まとめ
火葬式の概要や一般的な流れ、メリットや注意点などをまとめて解説しました。
火葬式とは通夜や告別式などを行わず、直接火葬場へと向かう葬儀プランです。プランの内容によっては、火葬炉の前での読経など簡単なセレモニーをすることもあります。
火葬式は、費用を抑えたいとの理由や、体調面などの事情から葬儀にかける時間を短くしたいとの理由などから選ばれることが多いでしょう。火葬式とする場合には、後のトラブルを避けるため、親族や菩提寺にあらかじめ事情を話し理解を得ておくことをおすすめします。
家族葬のアイリスは全国対応で葬儀のトータルサポートを行っており、火葬式に最低限必要な物品とサービスがすべて含まれた火葬式プランも設けています。ご家族が亡くなり火葬式をご検討の際には、家族葬のアイリスまでお気軽にご相談ください。
お電話は24時間365日お受けしており、早朝や深夜でもご遠慮いただく必要はございません。ご連絡後はすぐに担当者が駆け付け、安置場所への搬送などをサポートいたします。
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