葬儀・告別式
葬儀会場に出向くと、葬儀・告別式と表示された看板が掲げられているのが一般的ですが、
葬儀と告別式はどう違うのでしょうか?
また葬式とはどう違うのでしょうか?
葬儀は僧侶による読経等の故人を弔う宗教行事を指す言葉で、
告別式は参列者が故人に対して文字通りお別れをする場を指す言葉です。
かつては葬儀と告別式は分けて行われていましたが、
最近では同時に行わるが一般的となっています。
また葬式は、葬儀と告別式を合わせて指す意味で使われたり、
枕経から葬儀・告別式までの全ての儀式を指す意味で使われたり、
葬儀と同義語として使われたりし、厳密な定義はありません。
この葬儀・告別式の流れは、遺族として葬儀を営んだ経験がなくても、
多くの方が参列して理解されているでしょうが、おさらいをしておきます。
まず葬儀が始まる前に葬儀社の司会の方から故人の紹介があり、
導師を勤められる僧侶の紹介の後に僧侶が式場に入場されます。
僧侶によって読経等の宗教儀式が執り行われ、
読経の中盤から喪主、親族、一般参列者の順に焼香をします。読経等の儀式を終えると僧侶は退室されます。
全ての方が焼香をしてお別れを済ませると、
式場のレイアウトが変えられ、棺は中央に移動されます。
そして棺の蓋を開けて祭壇を飾り付けていた花が切られ、
近親者等により花を棺のご遺体の周囲に入れて飾りながら故人の姿を見て最後の別れをします。
お別れが終わると、棺は蓋をされ、霊柩車に運び込まれ、
火葬場へと向かいます。
この時、喪主は白木の位牌を持って助手席に乗り、
他の近親者はマイクロバス等で霊柩車に続きます。
参列者は霊柩車を合掌して見送り、葬儀・告別式は全て終了します。