マジメで仕事人間だった父

マジメで仕事人間だった父

マジメで仕事人間だった父。

去年の4月の初めに病気で他界しました。

娘として、父のイメージを思い浮かべると必ずスーツ姿の父が蘇ってくるほど、父は仕事一筋でした。kinrou_necktie

なかなか一緒に過ごす時間はなかったのですが、私が誕生日のときはどんなに忙しくても早く帰って来てくれ、クリスマスは父の部下を家に招き、ホームパーティーをしたりなど子供たちを楽しませようと一生懸命な父でした。
生前は、いつも忙しく駆け回っていた父にゆっくりと疲れを労って欲しいという意味を込めて、父の祭壇には淡く優しい色合いの花を選び入れてもらいました。

行こう行こうといって行けなかった家族でのお花見を思い、お願いをして、春の花を入れていただきました。ohanami_fufu

また葬儀の形式は今までなかなか家族でゆっくり過ごすことができなかったため、最後は父と穏やかな時間を過ごしたいと考え、葬儀は30人ほどで執り行いました。そのため想像していたよりもゆっくりと父を見送ることができ、家族水入らずで父と過ごした日々の思い出を語り合うことができました。

父を失って意気消沈していた母も、父の失敗談や初めて聞く馴れ初めなどを懐かしげに話してくれ、知らなかった父のチャーミングな一面に吹き出したり、また感謝の気持ちに胸がいっぱいになったりと、泣き笑いのできる、格式張っていないお葬式を執り行うことができました。

人脈を大切にし、周りの方々に恵まれて心豊かな日々を紡いできた父の尊き歩みを労い、遥かな空へ向かう背中をみんなで見送りたいと思います。